当院がNewsweek誌に掲載

インプラントは乳歯・永久歯に次ぐ第3の歯であり、歯を失って入れ歯に苦労されている患者さんにとって大きな福音です。しかし、最新の医学や材料学の結晶であるインプラント治療も、管理を怠るとインプラント周囲炎(歯における歯周病と同様な状態)にかかってしまい、場合によってはインプラントを失ってしまう危険性があります。

インプラント周囲炎は、歯科インプラントの周りの組織(骨や粘膜)に炎症が生じる状態ですが、インプラント治療の普及に伴い、インプラント周囲炎への対応は世界中の歯科医療関係者にとって、避けては通れない喫緊の課題となっています。

ところで、インプラント周囲炎は一般的には、以下の原因によって引き起こされると考えられています。

プラークと歯垢の蓄積

歯やインプラント周囲に蓄積するプラークは、口腔内のバクテリアの集合体であり、これが炎症の主要な原因です。バクテリアは、インプラント周囲の粘膜の炎症を引き起こし、それが進行してインプラント周囲炎に至ることがあります。細菌によって引き起こされる炎症が、インプラント周囲炎の最大の原因であることは科学的に立証されています。

喫煙

喫煙は血流を減少させ、組織の酸素供給を妨げることで歯肉の健康を害します。また、喫煙者は非喫煙者に比べて免疫応答が低下しているため、感染に対する抵抗力が弱まります。しかし、最新の研究では喫煙はかつて考えられていたほどインプラント周囲炎リスクファクタ―でないことが分ってきました。

もちろん、全身の健康にとって禁煙が大事なことは言うまでもありません。

全身疾患

糖尿病や高血糖状態は、体の炎症反応を増加させ、歯周組織の修復能力を低下させます。その他の全身疾患・ 心血管疾患、リウマチ性疾患、オステオポローシスなど他の全身疾患も、歯周病やインプラント周囲炎のリスクを高める可能性があると考えられています。

噛み合わせと力学的ストレス

インプラントが適切に噛み合わない場合、過度の力がインプラント周囲の骨や組織にかかり、炎症を引き起こすことがあります。歯ぎしりや食いしばりの習慣もインプラントに過度の力を加え、炎症を誘発することがあります。しかし、力の要因でインプラント周囲炎が起こる場合は非常に限られていると考えられます。

一般的な予防法と治療法

インプラント周囲炎の予防には、日々の丁寧な口内ケアと定期的な歯科検診や専門的なメインテナンスが不可欠です。メンテナンスを定期的に行っている患者さんとそうでない患者さんとの間では、インプラント機能年数に有意な差があることが分っています。一方、症状が進行して治療が必要となった場合には、プラークや歯垢の除去、感染部位の切除や除菌化、場合によっては抗生物質の投与が実施されることがあります。

口腔ケアステーション石倉歯科医院の取り組みの革新性

医学の進歩に伴い、これまでの予防法・治療法に加えて、より効果的な対処法が考案されてきています。

これまでも、口腔ケアステーション石倉歯科医院では、最新の科学的根拠に基づいたインプラント周囲炎の予防や対処法をは長年にわたり実践してまいりました。

次回リリースされるNewsweek誌(ニューズウイーク誌・日本語電子版)では、同誌が選出した各界日本人のChallenging Innovator(挑戦的改革者)の一人として、長年インプラントの臨床と研究に携わってきた本院の井汲憲治院長が選出されました。そこではインプラント周囲炎撲滅に向けた当医院の挑戦が取り上げられます。

記事のリリース後にその詳細に関して解説する予定です。

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