当院の取り組み
世界で最初の感染が確認されてから、新型コロナウイルスの流行は3年目をむかえました。
群馬県においては、2021年の10月以来新型コロナウイルスの新規感染者数は極めて低かったものの1月中旬より急激に新規感染者数が増え、現在、まん延防止等重点処置が施されています。
流行中のオミクロン株においては、他の株よりも感染力は強いものの、症状が軽い傾向にあることを示唆する研究結果が多数報告され、WHOでもそのような見解に立っています。
しかしながら、感染者が増えるのに伴い、重症者も一定の割合で増えているため、全国的に今後の病床の逼迫が危惧されています。
一方、下のグラフの様に、全国で2回目のワクチンの接種を終えられた人の割合は約8割であり、これまで感染や重症化の割合を大きく減少させてきたと考えらます。加えて、2月から3回目のワクチン接種(ブースター接種)が本格化することになり、オミクロン株に対しても感染や重症化を低減させていくとこが期待されています。
歯科医院の歯科医師やスタッフは、常日頃から歯科治療における唾液や血液の飛沫から起こりうる肝炎などの細菌やウイルスの感染のリスクにさらされており、そのような感染症から身を防ぐよう、マスクやグローブの着用といった対策を行っています。
また、日頃よりウイルスが移らない、移さない対策を徹底して行っていますし、他の患者様で仮にウイルスを持っている方を治療したとしても、
患者様ごとに診療台の徹底した清掃、器具類の徹底滅菌、ディスポーザブル器具の使用、空気清浄を行っております。
もし仮に、ウイルスを持っていて症状の出ていないスタッフがいたとしても、対策を施している医院では、そこで院内感染が起こるリスクはまずないといって良いでしょう。
(1)患者様の健康をお守りするため、器具の滅菌消毒や院内の換気や清潔環境の確保に総力を挙げて取組んでいます。
また、出来るだけ使い捨て器具を使用するとともに、世界最高水準のクラスB規格の滅菌機にて全ての器具を滅菌しております。
(2)職員一人一人の健康状態を申告させ出勤前の体温を測定し平熱以上の熱がある場合には直ちに責任者に報告させ体調管理に細心の注意をはらっております。
当日の職員の健康状態を医院のエントランス内に掲示しています。
(3)私生活においては不要不急の外出や人混みを避けるように指導しています。
また、一昨年の4月11日より5月30日までの間は感染拡大が懸念されたため、高度な感染防止の環境下で歯科治療に集中し、急を要しない患者様のメンテナンス治療に関しては延期させていただいておりました。
当院におきましては、患者様に安心して治療を受けていただける様に、上記の対策に加えて下記の院内感染防止対策の拡充を行い、細心の注意を払っております。
治療前に患者様にCPC配合のNONIO(ライオン社製)でお口をゆすいでいただいております。
(参考:マウスウオッシュに期待できる効果について(BBC))
ところで、2020年3月に関西と九州において2医院でのクラスター発生例があり、心配の方もおられるとおもいますが、 2例とも歯科治療中に患者さんから感染したのではなく、スタッフ同士で感染したと考えられています。 患者様と接するときはマスクやグローブで感染予防していても、休憩時間や昼食時には外すのでその時に感染した可能性があります。
また、千葉県の亀田クリニック歯科センターによると、2020年7月20日に同センターの歯科医師の新型コロナウイルス感染を確認。19日に症状が出現してからは勤務していませんでしたが、17・18日の両日は診療をしており、患者さんの濃厚接触は61人に上りました。全ての患者さんにPCR検査をしたところ61人全員の陰性が確認されました。
当該歯科医師はマスクの着用やアルコール手指消毒など、院内感染対策に則った診療を行っていましたが、感染予防対策を徹底している歯科医院の安全性が示された形となりました。
口腔ケアステーション石倉歯科におきましては、安心できる医院を常に心がけ、継続して院内安全および院内感染防止策に取り組んでまいります。
口腔ケアステーション石倉歯科医院院長 井汲憲治